女子が体育館に集まって話し合っている本当のこと【幻想の社会創世編】

 

 

前回、【洞窟の決議編】をザックリ言うと

数千年前、全ての女性が集まった「洞窟の決議」で、

本来死ぬはずだったのに、女性にただただ肉を提供するため男は生きることになりました。

死ぬまでの膨大な虚無を、男たちはどのように生きるのでしょうか?

では、【幻想の社会創世編】をお楽しみください。

 

 

未読の方は【洞窟の決議編】からお読み下さい。

女子が体育館に集まって話し合っている本当のこと【洞窟の決議編】

2017.04.30

 

 

洞窟の会議から数百年

生かされることになった男たちは、生殖から死ぬまでの膨大な年月、ただただ肉を獲らされていました。

 

いつの時代も、経済が価値観を作ります。

この時代の経済は肉を獲ること。

より多くの肉を獲ることができた者が、より優れた者ということになります。

 

男たちは、便利なを武器を作り、体を鍛え、獲れた肉の量を競い合いました。

女達に肉を獲らされていることには気が付かず…。

 

肉を獲らされていることに気が付かなくても、

こんなバカらしいことは拒否するなり、女達に反乱を起こすなりすればいいと思うでしょうが、

これから数千年後の彼らの末裔達は、青春の貴重な時間とエネルギーを受験に使い、

卒業後はたかが年収数百万円の差を勝ち組とか負け組とか言って、誰かを見下したり見下されたりして、

それがそもそもお金持ちや偉い人や女達にやらされていることに気が付かないのだから、

先祖を責めるわけにはいかないのです。

 

…とにかく、洞窟の会議から数百年、男達は永延と肉を獲らされていました。

 

でも、ある日のこと…

 

時刻は夜。

一人の男が森の中でたき火をしていました。

あたりは暗く、森のなかでは獣の鳴き声が聞こえます。

空を見上げれば、木立のあいだから満点の星空が見えます。

現代なら、女の子を感動させてお持ち帰りできそうな夜空ですが、

空腹と獣の声に囲まれている男には、寂しさがいや増すばかりです。

 

狩猟時代のヒエラルキー

この日、男は狩りに出ましたが、ウサギ一匹獲れませんでした。

肉が獲れなければ洞窟に帰ってくるなと、奥さんに言われているのです。

 

この時代のヒエラルキーは、肉を多く獲れる男前が上位にいます。

現代なら、建築現場や工事現場で働いている男前のお兄ちゃんかな。

頭が悪くて、知っている形容詞は「やべー」だけで、文化といえばエグザイルだけでも、

この時代なら、顔が良くて、スタイルが良くて、おっぱいが大きくて、気立てのいい奥さんをもらえます。

 

男は中肉中背で腕前はそこそこでしたが、顔が残念なので、嫁にできる女性は顔も気立ても残念すぎました。

 

ヒエラルキーで下位にいること

男はとてつもなく悲しくなってきました。

自分は何か悪いことをしたのだろうか?

肉を獲って帰っても、洞窟には、トータルに残念な奥さんと、

男と女の残念な顔の遺伝子を受け継いだ、残念な顔をもつ子ども五人が待っています。

嫁は、満腹になると必ずセックスをねだってきます。

残念…いや、はっきり言ってブサイクな顔を至近距離に見ながら腰を振らなければなりません。

男は、これは何かの罰だろうと思いました。

じゃなければ、こんな拷問みたいな人生を送る意味が分からない…。

 

男がそんなことを考えていると、近くでガサガサと音がしました。

見ると、男と同じような、中肉中背で冴えない男が立っています。

男は、こいつもかと思い、話を聞いてみるとやはりそうでした。

 

下位の共感

ややこしいので、最初の男を「男A」、後から現れた男を「男B」とします。

 

男Bはよほど寂しかったのか、聞きもしないのに身の上話を始めました。

肉が捕れなくて帰れないこと。

子どもは4人で、奥さんは男Aの奥さんと変わりなく、顔も気立ても残念なこと。

結婚適齢期に、他にやらせてくれる女がいなくて成り行きで結婚してしまったこと。

みんなそれを「恋愛」と言っているが、ただ真実から目を背けていること…。

 

男AとBは、あまりにも身の上が同じなので、すっかり意気投合し色々と話をしました。

「女って、なんで生理まえに機嫌わるくなるんですかね?」

「なんかあると生理を言い訳にしますよね。太っただけなのに、生理前だからむくんでるとか」

「そうそう!あと、絵が描いてある石あるじゃないですか?あれ見ながら歩かれると邪魔ですよね」

「本当に。邪魔になってるって気がついてないのか、あるいは開きなおってるか、まぁ、両方でしょうね」

「わかりますよ。周りが見えてないのに、色んなことを主張してくる。それもちゃんと論理があるんじゃなくて、感情とかその場の思いつきで言うから、話がめちゃくちゃなんですよ」

 

男AとBは、女性の悪口でしばらく盛り上がりましたが、急に黙ってしまいました。

男は、洞窟の決議で、肉を捕るために生かされています。

そうとは知らなくても、なんとなく自分たちの生が不条理なものと肌で感じています。

どんなに悪口を言っても、それが理にかなったことでも、何かが変わることは絶対にありません。

彼らのすべての言葉は、この満点の星空に吸い込まれていくのです。

 

宇宙的な意味をもつ勧誘

男AとBは、明日も肉を獲らねばならないので寝ようとしましたが、男Aがこんなことを言いました。

「明日、よかったら一緒に獲りませんか?」

 

男Aは説明します。

男Aは、ずっと前から何人かで協力して捕れば、一人よりも多くの肉が捕れるようになるのではと考えていました。

普通の男が一人で狩りをするとウサギぐらいがせいぜいだが、何人かで協力すれば鹿や猪など、大きい動物を捕れるのではないか。

そしてもっと多くの男が協力すれば、マンモスも捕れるのではないか。

肉の配分量と人数は損益分岐点があって、人数をギリギリに抑えれば、一人で狩りをするよりも多くの肉を捕れるようになれるのではないかと。

 

男Bはしばらく考えてから、男Aの言っていることはもっともだと思い同意しました。

 

翌日、二人は鹿を追いました。

前日に、男Aが森に鹿がけっこういること、ウサギが獲れなかったので鹿の行動パターンを覚えてしまったことが幸いして、鹿を仕留めました。

男AとBは、均等に肉を分けました。

それでも、二人が一人で獲ったことのないほどの肉がありました。

でも、男Aは、奥さんが満腹になるとセックスをねだってくるのを思い出してゲンナリしましたが…。

 

社会の始まり

それからも男AとBは共同で狩りをし、多くの肉を得るようになりました。

すると、それを見ていた者、噂を聞きつけた男達が集まるようになりました。

 

男Aは、それぞれの能力によって、仕事を与えました。

目がいい者には遠くからいち早く群れを見つけさせたり、

足が早い者には連絡係をさせたり、

手先が器用な者には道具を作らせたりと。

 

やがて、プレゼンしに来る者も訪れるようになりました。

目がいい者と足が早いもので情報の確認と伝達をするのではなく、煙ならより遠くの情報をもっと早く伝達できるとか、

ある石から特殊な素材を抽出しそれを加工すれば、石よりも殺傷力の高い武器を作れるとか、

色んなイノーベーションのアイデアも集まるようになりました。

 

やがて、女性達はこんなことを言うようになりました。

「男A、Bさんのとこで働くと、安定して肉をもらえるらしいわよ」

「武器は今後とも伸びる分野だから、手先が器用なひとがもらえる肉が多いんだって」

「じゃあ、手先が器用な男と結婚しようかな」

「これから新しい動物も獲っていくらしいから、動物に詳しいひとの肉も多いんだって」

「動物に詳しい男って、おっとりしてるひと多いから、扱いやすそう」

 

男AとBが二人で始めた共同の狩りは、気が付くと巨大な組織に変わっていました。

そして、男は気がついていました。

価値観が逆転したこと。

頭が悪くて、知っている形容詞は「やべー」だけで、文化といえばエグザイルだけの力自慢男が、今では馬鹿にされていること。

 

 

男AとBは何を手に入れたのか?

皆さん、お気づきですね。

女性に安定して肉を提供するため、男二人が共同で狩猟を始め、そこから男が集まり組織化されて、社会が生まれたのです。

社会とは、いわば女性に肉を提供するための男同士の相互扶助システムです。

 

男AとBは、今では狩りに行きません。

もはや狩りになど行かなくても、一生食べきれないほどの肉が集まってきます。

残念な気立てと顔の奥さんも、とっくにポイ捨てしました。

多くの人間がまだ洞窟に住んでいるなかで、日当たりのいい海が見える高台に屋敷を建てて、

若くて綺麗でおっぱいが大きくて従順な女たちに囲まれて暮らしています。

 

それでも、男AとBが女性のために肉を獲るために生きているのは変わりません。

二人の男は、狩りには行きませんが、より多くの肉を狩るためのシステムの維持と方法を考え続けています。

そうしないと、この地位を他の男に奪われてしまうからです。

 

では、男AとBは何かに成功したのでしょうか?

私は、対抗したという言い方が正確だと思います。

洞窟の決議で、本来死ぬはずだったのに、女性のために肉を獲るためだけに生かされた人生。

二人の男は、死ぬまでの膨大な虚無に、社会という巨大なシステムを作って対抗したのです。

そして、抵抗によって巨大な幻想を作った男だけが、何かを得られるのかもしれません。

ある者は起業で、ある者は芸術で、またある者は他の方法で。

 

勘違いしている「優秀な」社畜の皆さんへ

社畜の皆さんは、ただ肉を捕ることに従うことしかしないから何も得られないのではないでしょうか。

優秀なことは、膨大な虚無に対抗することではありません。

ただ多くの肉の分配にあずかれるだけです。

高学歴、高収入を誇りにしている社畜の皆さんの優秀さも、経済状況による相対的なものです。

情報確認と伝達のため、目が良かった者、足が早かったものが多くの肉をもらえた時代もあったのかもしれませんが、ただの煙、狼煙というイノベーションの登場で無価値になりました。

社畜の皆さんが誇っている優秀さなどそんなものですよ。

 

最後に

こうして、男AとBのような男が何度も現れては消えて、

社会は巨大になり、科学が発達し、ずーっと戦争を繰り返し、発展し続けました。

 

でも、男AとBの出会いから数千年後、膨大な虚無に対抗しているようで、

余計なことをしてしまった男が現れました。

その男の出現により、肉を獲るために生かされている男と、その提供をうける女性、

この秩序が崩れたのです。

 

…で、その話は次回ということで。

次回は【単性生殖と男女間戦争】です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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